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クニアキンさんの公開日記

2014年
08月24日
16:00

集中豪雨の時、気象レーダーによる降水強度分布(降水ナウキャスト)の時間変化を追いかけていると、激しい雨の領域が動かないことがわかります。

これを「線状降水帯」と呼ぶのだということを、今回の広島の集中豪雨で初めて知りました。

http://www.mri-jma.go.jp/Publish/Technical/DATA/VOL_61/61...
でも、気温気圧の分布の他、地形条件もあって、計算によって適切に予測することの難しさは、私のような素人にも容易に想像できます。

それと一脈通ずる「動かない雨」も、社会的影響には格段の差があるとは言え、自転車通勤者にはそれなりの影響があります(^_^)
【動かない雨(その2)】(クニアキンさん-2012-08-31 20:30:33)
【動かない雨】(クニアキンさん-2012-08-11 23:07:51)
ただ、これは「線状」でない弱い雨雲の群れがいつまでも動かなかったり、線状になっていても、今回のように(周囲の)雨雲の移動方向と並行ではなく、垂直になっていたり、いろいろのようです。
これ以上深入りして気象学者になっても、この歳で大成する見込みもなさそうですから(じゃ、何で大成するの? というツッコミは勘弁してもらって)とりあえずこの辺にしておきましょう。

ただ、これで終わりにするのも何ですので・・・(こうやって、何でも教訓にこじつけるのは教師根性かな(^^;)

1.用語を知る重要性
今回、「線状降水帯」という語を知ったことによって、降水ナウキャスト等を見て自分なりに漠然と形成していた概念について、webを通して先人が蓄積した情報の一端に触れることができました。このことを、最近まで(特に初等教育において)例えば「回路」を「電気の通り道」と呼ぶようなことが好まれていたこととつなげと考えてみると・・・

2.起こったことの整理・説明から、未来の予測予報へ
周期表の話をする時に、メンデレーフは、既に見つかった元素をうまく整理しただけでなく、未発見の元素の性質を予言し、その通りに発見されたという話をします。

でも実は、その後の化学においては、「原理原則に従った予言」通りに行ったこと殆どない、というか、その物質の性質を計算して予言するよりも、実験をしてしまった方が早い、という風に進んできたと思います。

ディラックの1929年の言葉

物理の大部分と化学の全体を数学的に取り扱うために必要な基本的法則は完全にわかっている。これらの法則を適用すると複雑すぎて解くことのできない方程式に行き着いてしまうことだけが困難なのである。
The fundamental laws necessary for the mathematical treatment of large parts of physics and the whole chemistry are thus fully known, and the difficulty lies only in the fact that application of these laws leads to equations that are too complex to be solved.

は、化学者にとっては、さほどインパクトがなかった、というのもそういう背景があったからかな、と思います。

化学は先に実験結果が出ればそれで用が足りるのに対し、気象では、大雨が降る前に予測しないといけない、そういう意味で厳しい要求を社会から突き付けられている、という面もあるんだなあと思いました。

言い換えると、一期一会的要素よりも、実験は何回でもやり直せる、という感覚が染みついている。まずいのかなあ・・・